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帆布アイテム~ステッチのこと~

今夏の猛暑の兆しがかすかに感じられるころ、帆布アイテムの企画が始まりました。
mayuminさんのところに届いた 指先ほどのちいさなサンプル生地に触れただけで
「すごく素敵な帆布に巡り会ったの!!」というmayuminさんの言葉が体感できるほど
魅力的な生地でした。
socst4088.jpg

私が今まで抱いていた「帆布」のイメージを、心地よく覆した その布は、しなやかな
やわらかさがあり、シックで奥行きのある色合いがカジュアル過ぎず、そして
適度な厚みが帆布の特性である丈夫さを物語っていました。 

スタイリッシュで、かつエレガントな帆布のバッグ。
颯爽と格好いい大人の女性に似合う帆布のバッグ。

この生地で作られた そんなバッグを持ちたい。そう強く思わせる帆布でした。
こんな形で、こんなふうに革があしらわれていて・・・どんどんアイディアが湧き、話が
尽きないほど 二人とも心が躍る生地との出会いでした。

「ここに刺繍ってできますか?」とmayuminさんに聞かれ、はじめてまじまじと凝視した
帆布は、縦横比は若干違うものの、クロスステッチができそうな予感がして「試して
みますが、たぶん大丈夫だと思います!」と答えました。そして、そう答えた自分自身の
認識の甘さを痛感する、悪戦苦闘の数ヶ月が待っていたのでした。


手前から、愛用しているカウンティングリネン、手帳などに使っているリネン、そして
今回の帆布です。
cvstsr60.jpg
 ショップでよく登場する真ん中のリネンも、
 手前のステッチ用に織られたリネンと
 比べると、目が詰まっているのがお分かり
 いただけると思います。最初あんなに
 ステッチしづらかったリネンも、帆布への
 ステッチに取り組んだあとは「なんて素直で
 かわいい生地なの~」と感じるほどでした
 ので、きっと帆布もトレーニングを積めば
 このリネンのように感じられるようになる、
 そう信じたくて、自分に言い聞かせていました。


cvstsr47-1.jpg 

 でも、初挑戦の布に、最初から思ったようにステッチできないのは
 覚悟していましたが、ステッチを試したり練習したりした
 帆布の端切れが山のように積みあがってもまだ、「これだ」と思える
 ステッチにたどり着けない道のりの長さでした。



まず最初に気づいたのは、刺繍糸の本数でした。上の写真のとおり、目の大きさは
リネン二種・帆布いずれも1ミリ弱・・・ 何の疑いもなく、今までどおり1over1で
ステッチしていました。
smpov4117.jpg
 帆布に1over1でステッチした写真です。
 リネンの細かい繊維と一体化するくらいの
 繊細さが好きな私ですが、これは繊細と
 いうより、さびしげで 物悲しささえ漂って
 います。



帆布という、本来クロスステッチ用でない生地にステッチするのだから、たとえ
目の細かさはほぼ同じでも、今までの生地のときの先入観は捨てなければいけない、
そう感じた瞬間でした。1本どりでは、帆布の厚みにまったく見合っていなかったのだと
気づき、2over1に変更して練習を続けました。

でも・・・今までなら、練習を重ねることで 自分なりに階段を上がっていっていると実感
できたのに、今回は本当に途方に暮れるくらい まったく上達の気配もなく、その単なる
「気配」が見えるまでの時間があまりに長く、自分が納得できる域に達するまでのことを
考えると気が遠くなるような思いでした。


次に試したのは針でした。
目の詰まったリネンにも、クロスステッチ用ではない細い針が適していると感じて使って
いましたので、一段とぎゅっと詰まった帆布の目に 美しくクロスステッチするには細い針が
いいのでは・・・と、さらに細い針を求めてはステッチを続けましたが、それでもまったく
納得のいく成果は得られませんでした。

「この方法なら」と思いつき、練習を続けるうちに道が開けるという経験があると、そして、
それに時間をかけていればかけているほど、そこから離れるには勇気が必要です。
この道を頑張ってずっと進んでいけば、そこに答えがあることもあります。でも、望む
答えは、違う道の先という場合もあります。そして、その見極めは、私には難しすぎ、
どうしても「今までの道」にしがみつきたい思いがぬぐえませんでした。

「違う道」は、私が見極めたのではなく、ある日むこうからやってきました。
「こんなに何種類も細い針を試したけど、やっぱり無理かも・・・」と泣き言を言う私に、
夫が「mayuminさんはどんな針でミシンしてはるん?」と聞いてきたのです。
帆布の厚さと頑丈さに負けて針が折れてしまうから、どんどん太くなって、最終的に
ものすごく太い針になった、というお話を思い出し、半ば冗談のような、そんな
気持ちで取り出したのが毛糸針でした。
socst32.jpg
左が直前に試していた細い針です。帆布の一目が1ミリ弱ですので、毛糸針の太さと、
これで試そうと思った私の無謀さにお気づきのことと思います。

ところが、「これはいくらなんでも無茶よね~」と試したところ、不思議なくらいスムーズに
帆布に針が通ったのです。鋭さと細さを追い求めていた針先でしたが、意外にも
この丸みが合うのかもしれません。
cvstsr55.jpg
 こうして刺しているところをご覧になると、針の
 通った跡が残ってしまうのでは、と思われることと
 思いますし、針穴の部分は写っている針先よりも
 さらに太いので私も気がかりだったのですが、
 これも帆布の復元力により、まったくわからなく
 なるのです。
 このとき、やっと長い長いトンネルの向こうに
 光が見えた気がしました。まだまったくゴールに
 到達できてはいないけれど、でも、針はこれだ!と
 思えたのです。

太い毛糸針は、想像していなかった副産物ももたらしてくれました。まず大きな通り道を
帆布に開けてくれるので、続いて通る刺繍糸の磨耗が、細い針に比べてぐんと
少なくなりました。

そして、(専門家の方々がご覧になられたら、あまりの乱暴ぶりに言葉を失われるかも
しれませんが)帆布へのステッチはこの針だと思ってから、ステッチ方法の転換まで
時間はかかりませんでした。

socst36.jpg クロスステッチではなく、テントステッチという、
 プチポワンで用いられるステッチに変更し、
 糸の本数を順に試していきました。このときは
 まだまだ未熟なステッチですが、帆布の厚みに
 よく映える、少しふっくらとした立体感のある
 ステッチ方法だと実感できたのです。

cvstsr62.jpg

 同じ図案ですが、奥はクロスステッチ、手前は
 テントステッチ(目に斜めに糸を渡していく
 ステッチ)です。
 帆布の布目に沈み込まず、帆布の質感に、より
 マッチしたステッチなのでは・・・と
 私なりに考え、決めました。


帆布アイテム~図案と色のこと~ に続きます)

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dorico

Author:dorico
ちいさな幸せで心を満たしながら、
心をこめて、すべてのことに
向き合っていきたいと思って
います。

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