（続）ハンカチ

自分用から始まった 刺繍入りのタオルハンカチ。私自身も頻繁に使いつつ、身内から
使い心地の感想なども聞いて、確認を重ねております。




　義妹には、ホワイト地にブルーの
　ステッチ。水色と紺の間、少し
　大人っぽい縹色を選びました。
　タオル地の白との相性がよく、
　落ち着いていて、かつ、
　さわやかな色の組み合わせと
　なったように思います。







先日思いがけないご厚意をいただいてしまった
学生時代の先輩には、同じホワイト地に
若葉のようなグリーンの刺繍糸を合わせ
ました。緑がお好きだった記憶があり、もう
何十年！もたっておりますので、お好みも
変わっているとは思いつつ、懐かしい気持ちで
選びました。
モスグリーンよりも明るい緑ですが、ほんの
少しの濁りも含み、奥行きのある落ち着いた
色です。


　色を確認してみたくて取り寄せた
　ピンクは、近く会う約束をした従妹
　好みのいちごピンクでしたので、
　従妹に。写真がうまく撮れなかった
　のですが、生成り色のステッチです。
　ただ、今までのものと比べますと
　ステッチが溶け込んだ仕上がりです
　ので、「さりげなくイニシャル」が
　お好きな方向けかもしれません。



先日「房総のポピーがたくさん届いて、満開
なの～！」と話していたことを思い出し、
義母にはポピーのデザインを贈りました。
ちょうど一年ほど前、ブローチのために起こした
図案とほぼ同じです。
パープルの一色とで迷ったのですが、
カラフルバージョンにし、ちいさく名前も
添えてみました。
このハンカチは、クリーム色地ですので
全体的にふんわりとやわらかな雰囲気に
まとまったように感じます。



自己満足かもしれませんが、贈る相手の好みに思いを馳せ、無数に近い組み合わせの
中から「世界でたったひとつ」のしるしを添える過程は、私にとっても心満たされる
ものでした。
　　
リネンの刺繍布とは異なり、パイル地はほぼやり直しが効かないに等しいこと、針や
はさみのちょっとした扱いにも細心の注意を払う必要がありますので、ぼんやりした
私にはかなり張りつめた緊張感と集中力をもって臨む制作となりますが、私自身も
お気に入りのアイテムが増え、嬉しく思っております。



身近な、ささやかなアイテムだからこそ、
上質な肌触りを楽しみたいと思いますし、
そっと添えた手刺繍がちいさな灯りや
光となってくれたらと願っております。


穏やかな、よい週末となりますよう、
どうぞお健やかにお過ごしくださいませ。